染織図案の発達
伝統の文様や、さまざまな柄。
それを表現し、着物としてつくりあげる技術。
それはやはりたくさんの試行錯誤の上にあり、だからこそその美しさが
私たちの心を打つのでしょう。
そして、さらなる技術の革新が、伝統と融合しつつあるのが、
現代ではないでしょうか。
その可能性には、はかり知れないものがありそうです。
江戸時代の友禅染以降について、簡単にまとめてみます。
<江戸時代の染織図案>
染織図案の意匠で1687年に宮崎友禅斎の考案したものが友禅模様と
呼ばれ、もてはやされました。
貞亨5年刊の「友禅ひいながた」元禄5年刊「余情ひいながた」など
今でいう、染めの見本帳もでき、
絵画に工芸性を導入し、名声を博したのです。
<明治、大正時代の染織図案>
明治以降の化学染料の豊富な色が取り入れられ染色の工程も分業化
されました。
デザインも下絵師と図案家に分かれ、問屋や商人の主導で製品が作られる
ようになります。
大正ロマンなどの独創的な作品が商品を左右するものとして中心となるのです。
<昭和の染織図案>
昭和時代になると、商品として売れるデザインのほかに、
作家がその個性を生かし、独創を主として作る「作品」とがでてきます。
後者は展覧会に出品され、新たな情報をつかむのに役立ちます。
デザインも情報化時代になり、プリントや絵画、工芸、金彩、なども、
友禅図柄として使用されるようになります。
染料や染織技術の発達により、複雑で繊細なデザインも加工できるようになり
染織作家たちも個性が発揮できるようになりました。
<平成の染織図案>
室町時代から桃山時代に流行した絵模様に「辻ヶ花染」という染色技法が
ありました。
締め絞りや摺箔、刺繍、色さしなどの手の込んだ作品で、江戸時代に姿を
消したものですが、それが現代によみがえってきました。
伝統の絞り技術と現代のデザインが融合した芸術品です。
そして、色補正から消去コピーまで、まるで魔法のよう、ともいえる
CG制作デザインができるようになってきていますが、
やはり、基本の図案を修行して生かす、という形でのIT機器。
これからも、伝統の技術をさらに受け継いでいくという姿勢は、とても大切なの
ではないでしょうか。
いつも基本には、人間の想像力、創造力があるのですね。
2005年12月31日 12:45
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