着る準備
美しく快適に着物を着るためには、時間にもゆとりを持って、
準備をしたいものです。
毎日着物で暮らしている方ではない場合、
着物を着るのはやはりちょっと特別な日。
慣れている方でも、
着物の種類によっては、出番の少ないものもあるかもしれません。
できるだけ、慌てなくて澄むように、
着る日が決まったら、準備は早めにしておきましょう。
久しぶりに着るようなときには、特に念入りに準備をしておいたほうがよい
でしょう。急に決まったときでも、遅くても前日までには身につける一式を
一箇所に集めて点検しましょう。
<着る準備>
着物と帯を広げて、汚れやしみがないかを確認して、しわの気になるところは、
アイロンで伸ばしておきます。
長襦袢には半衿をつけますが、すでについているときは、汚れがないか
どうかを確認します。
着物と長襦袢の寸法をあわせてみることも忘れずに。
帯は前帯とお太鼓の部分にしわがついていないかを調べて、
気になるときはやはりアイロンで伸ばします。
以上の確認が終わったら、着物をハンガーに掛けておきましょう。
洋服用のハンガーでも構いませんが、折りたたみ用の着物ハンガー
を用意しておくと便利です。
<着物や帯にアイロンをかけるときは>
着物の布目にそって、きちんとアイロンをかけます。
斜めに置くとしわの原因になりやすいので注意してください。
帯も自分の膝の前において、布目の沿ってかけます。
しわを伸ばすときは、蒸気アイロンではなく、必ずドライのアイロンで。
その際、着物や帯に直接アイロンをあてずに、手ぬぐいなどの白い布を
あてて、その上からかけるようにします。
強いしわがあり、ドライではのびないときは、あて布に霧吹きをしてから、
アイロンをかけると効果的です。
また、アイロンをかけているときにしみや汚れを発見したら、すぐに
専門店にしみぬきに出しましょう。
しみがついたままアイロンをかけると、そのしみが取れなくなることもあります
ので注意が必要です。
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2005年11月09日 23:23