着付けの基本・補正

下着のつけ方から、いよいよきものを着るところまで。
慣れるまでは大変かもしれませんが、 まずは、何度もやってみましょう♪

下着をつける前に、(前準備として)長襦袢に半衿をつけておきましょうね。

<<着付けの基本>>

 まず足袋を履き、次に肌襦袢、裾よけをつけます。
和装ブラジャーをつける場合は、最初につけておきます。
すべて一式を、いすの上など高い位置ににおき、立ったまま取りやすいように
しておきましょう。
いちいちしゃがむと、着くずれの原因になるからです。

@足袋をはく

・足袋は、床に腰をおろし、楽な姿勢ではきましょう。
こはぜをはずして、外側に二つに折り返しておくと、すんなりはけます。

・つま先を入れたら、残りを足首まで戻し、こはぜをとめます。
下の位置のこはぜからとめていくと、とめやすいです。

A裾よけをつける

・両端をそろえて持ち、くるぶしから5〜6cm上に裾線を決めます。

・下腹部の肉をウエストに持ち上げるようにして、下前の力布(ちからぬの)
を引っ張ります。裾よけはお腹の肉を持ち上げる役目もあるのですね。

・下前をひきあげたまま、上前の力布も同様に引っ張ると、裾つぼまりの
きれいなラインになります。

・力を抜かず、両脇をおさえながら、裾よけのひもをうしろで交差させて、
前で結びます。

・上部のあまった布を折り曲げて、きれいに整えます。
こうするとウエストのくぼみが埋まり、補正効果がでます。

B肌襦袢を着る

・下前の衿を引っ張るようにして、バスとの一番高い部分を
完全に包み込みます。

・上前も同様にして、バストを包み込みます。
これで、バストの補正もできます。

・後ろ衿は、長襦袢のえりつきに沿うくらいをめやすに開ける。
抜き方が足りないと、長襦袢からえりが見えるので注意が必要です。


  そして、次に長襦袢を着付けます。
  着物のすぐ下に着るため、長襦袢の着方は着物姿を大きく左右します。
  着物を上手に着られるかどうかは、
  長襦袢の着付け次第といってもいいくらい大切なものです。

  その基本となるのが、体型の補正です。
  着物は洋服と違って、凹凸のない、ずんどうが理想とされるので、
  できるだけフラットな体型を作るようにこころがけましょう。

<補正の仕方>
 
 着くずれを防ぎ、腰ひもを締めやすくするために、ウエストとヒップに
 浴用タオルを巻いて、最低限の補正をしてください。
 紬などのカジュアルなきものには、これだけでも十分です。
 訪問着や付け下げなどを着る場合、やせている人は肩から胸のラインを
 ふっくらさせるとよいでしょう。 V字型に折ったタオルを鎖骨にあてます。

           
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C長襦袢を着る

・一方の手で長襦袢の両えりをそろえて持ち、もう一方の手で背縫いを
つまみます。背縫いが背中の真ん中にくるように合わせ、衣紋(えもん)を
指2、3本くらい(訪問着などは少し多めに)抜きます。  ※えりの後ろが、
                                 色っぽくあいている
                                 あの感じ(笑)
・肌襦袢のえりに沿わせるように下前をあわせます。

・同様に上前をあわせます。

・えりもとが崩れないように注意しながら、バストよりやや下に
胸ひもを結びます。

・伊達締めは前から後ろにまわして、前で結びます。

  ※胸ひもの結び方・・・前から後ろに回し、交差させて前に戻す。
               最初のひもも一緒にひとからげする。
               ひもを左右に振り分ける。   
               余分なひもを両脇にはさみこむ。

  ※伊達締めの結び方・・・胸ひもの上に伊達締めを当てる。
                後ろに回して交差させ、下になっているほうを
                折り返す。
                前に回して2回からげる。
                余分な伊達締めをくるくると巻いて、
                伊達締めに、上からはさみこむ。
              
  
    いよいよ着物の着付けのスタートです。
    下前、おはしょりを正しく処理すると、もたつかず、きれいに
    着られます。
    身体が細い人は、着物の幅が余ってしまうこともあるので、  
    内側に隠れる下前を多めに取って、幅を調整するのが一般的です。

D着物を着る

・えりを折って(ホック等をとめる)整えます。
・着物をはおり、袖を通します。

・着物の両えりと着物の背縫いを持って、背中心をあわせます。
または、ともえり(えりが二重になっている部分)の下を持ち、左右を
そろえて中央を決めます。

・裾を30cmくらい引き上げ、腰に沿わせて徐々におろし、すその長さを
決めます。床より1cm上くらいが目安。

●上前のえり下を右脇で合わせ、その位置をキープしたまま反対側の
 下前を引っ張り、幅をきめておきます。

・上前を一度開き、下前を左脇に合わせ、余った下前を折り返します。
つま先(きものの端のことですね)は、下前を、くるぶしの上10cm、
上前を、くるぶしの下くらいに上げます。

・下前に上前を重ね、長襦袢のときの要領で、腰ひもを結びます。

  
  次に、おはしょりの処理をします。(おはしょりのしょり)←いい響き。

・身八つ口から、手を差し込み、とんとんとたたくように上前、下前の
おはしょりをきれいにおろす。
下前をとりだし、おはしょりを内側に三角に折り上げ、上前のおはしょりだけ
外に出るように、その部分を一重にしておきます。

・下前の三角の部分を、反対側の身八つ口から手を入れて持ち、バストに
かぶせるように合わせる。
下前をずれないように押さえて、上前も合わせる。

・後ろえりを長襦袢のえりより1cmほど引き上げ、前えりは半えりが左右
1.5cm程度出るようにあわせます。
腰ひもを、折り上げた下前のおはしょりを押さえるように結びます。

・長襦袢のときと同様にして、伊達締めを巻いて結ぶ。
(苦しくない程度にね)

・両サイドの身八つ口を左右に引っ張り、背中のしわを伸ばします。

・ひも付きの帯板を胴に巻き、ウエストとお尻の段差があれば、
帯板のひもにミニタオルを差し込んで補整します。

・両脇でおはしょりを左右にひっぱり、おはしょりを整えて、完成です。


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2005年11月09日 23:25

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