履物・バッグ

草履とバッグは、小さいけれど、とても目立つもの。
着物や帯の格に合わせて、上手に選びたいですね。

バッグと履物の選び方の基本は、格の高い装いには、
小さなバッグにかかとの高い草履。
カジュアルな装いなら、バッグは大きくてもよく、草履は低めを選びます。

・バッグ
 必ず和装用バッグでなくてもよいのです。
 ふだんのお気に入りのバッグの中から着物のTPOにあわせて
 選んでみるのもよいそうです。
 最近では、礼装用にバッグと草履のセットが多く見られるようになりました。
 しかし、これが最も正式というわけではなく、コーディネートしやすいので、
 重宝されています。

 礼装用には金糸銀糸を織り込んだ裂地(きれじ)のものが正式。
 佐賀錦や綴錦の小ぶりのものを選びます。
 洋装用のフォーマルバッグでも構いませんが、爬虫類やホースヘアなどは
 避けます。

 お茶会のときは、懐紙や袱紗などいつもより荷物が増えるので、ボストン型
 などがよいでしょう。

 街着には自分のセンスを活かしたバッグを持ちたいですね。
 海外ブランドのバッグも小紋や紬にはマッチします。

 ゆかたには季節感を取り入れ、形がしっかりしたバッグより、巾着型などの
 袋物が似合います。

・草履
 最も正式なフォーマル用の草履素材は、バッグ同様、裂地ですが、
 最近は、牛革に金銀を加工したものも。
 かかとの高さは5センチくらいで、台と鼻緒は同素材、同色のものを
 選びます。

 セミフォーマルには、牛革に金銀や螺鈿(らでん)などをあしらった
 華やかなものもあります。
    ※  螺鈿とは、主にアワビや青貝などの真珠光を放つ貝を彫刻し、
      虹色に光り輝く貝の殻部分を様々な形に切って塗地や木地に
      はめ込む装飾技法をいい、数ある工芸品の中でも特に美しい
      もののひとつです。西陣では、細かく切って糸に織り込む等して、
      帯などにも使われています。
 エナメルの無地の草履で鼻緒も同色のものが一般的です。
 
 カジュアル用の草履は、着物や帯、小物と同系色でまとめたり、
 反対色をきかせたりしてコーディネートを楽しみたいものです。
 金銀を使っていないものから選びましょう。
 かかとは、3〜4センチの低めのものを選びます。
 礼装用の草履を紬に使うことはありません。


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2005年11月08日 23:17

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