痩せ型・胸が薄い

着物の補正は、体の凹凸を補って、寸胴形に整えるのがポイントです。
まずは、ウエストも細く、やせてくぼんでいる、胸も薄い、
という感じの方の補正から。

まずはウエスト。
そのまま着ると、帯が安定しないので、着くずれしやすくなります。
ウエストの部分を、バスタオルとさらしで寸胴に整えましょう。
タオルとさらしを一緒に使うというところがポイント!
すっきりと自然な体型を簡単につくることができます。

まず用意するものは、バスタオルとさらし。
さらしの長さは、胴回りの約二巻きが目安ですが、
それを、バスタオルに縫い付けておくのです。
さらしの上下は、バスタオルの三つ折りの幅くらいにあわせて、
5分の1くらいずつ折り返し、
バスタオルの片端に、その、ふちを折ったさらしを縫いつけて、
帯みたいなもののできあがり。

@まずは、三つ折りにしたバスタオルのほうからウエストに一巻きします。
 (バスタオルは洗い古して、もう弾力がなくなったくらいのものが
  よいようですね。)

Aそして、つなぎ目のところから、さらしを広げながら、バストを包み込む
 ようにして巻いていきます。

これで、ウエストはOKです。

今度は、胸のほうですね。

カジュアルな感じで着る、普段着の小紋や、紬などでは、自然な体型で
着ることのほうが楽かもしれませんし、あまり作りすぎるよりも、
普段着のラフさが出たほうが魅力的かな、と思うのですが、
ただし、留袖や振袖、訪問着などの柔らかいフォーマル着物の場合には、
着物自体にボリューム感があるので、
上半身が薄いと、貧相にみえることがあります。

そんなときは、脱脂綿をちぎって必要な箇所にいれることですね。
ただしこれにもコツがあるようですので、順番にお伝えします。

@まずは、脱脂綿を入れたガーゼを三つ折にし、
 鎖骨部分にV字型にあてるのです。
  
 ※脱脂綿は、はさみで切るより、手でちぎったほうが、着物の着上がりが、
   自然な美しさになるそうです。
   また、その量は、当てる部分の状態によって、調整します。

Aそして、胸もとを豊かに見せるために、脱脂綿をさらしで包んだものを
 重ねます。位置的には、バストのトップ(あるとすればという感じでしょうか)
 にあてます。

B重ねたさらしは、一巻きして、はさんでとめます。
 後ろを見ると、ガーゼが、片にちょこんとのった感じで不安定に感じるかも
 しれませんが、ガーゼは、下着の肌襦袢に固定しやすい素材なので、
 ほとんどずれることはないそうです。


あともう一つだけ。
腰の周りが薄い方。
緒へその下あたりがやせているというのは、ちょっとうらやましい感じ?
とは思いつつ(笑)
こういう方も、実は着くずれしやすいそうです。
腰紐がしっかりと締めにくい為に、着物が安定しにくいとか。

長時間着物で快適に過ごすために、やはり、柔らかいさらしやガーゼを
二つ折りにして、脱脂綿をいれます。
脱脂綿がちょうどお腹の辺りに来るように入れるのがコツです。

さらしの代わりにタオルを使う場合は、ずり落ちないように要注意!
やっぱりさらしのほうがよさそうですね・・・。

全体的にウエストを補正してある場合は、大丈夫だと思います。


これって、冬はあったかそう♪

でも昔と違って、今は素材そのものも薄くなっているので、
夏でも、いけそうですね。

どちらにしても、むりやりするものでもないということなのですが、
美しさに差が出ることは、間違いないようです。


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2005年11月23日 00:32

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