西陣のこと

京都には本当に深い歴史があります。
そして、今私は、そんな京都の中で、
自分の人生の一ページを生きています。

去年はまだ、
二条城を横目に、毎日自転車で走って医院勤めをしていたな。
そう、そこは西陣医師会で。

西陣という言葉は、何気なくきいていたけれど、
今西陣といえば、間違いなく着物のことが浮かんできます。

伝統を受け継いでいくこと。
そして、今を生きること。

時代の流れの中で、どうしても逆らえない現実はあると思うのですが、
歴史を大切に、伝統を受け継いでいくことも、
本当になくしてはならないものなのだと思います。

京都では、いろいろなお祭りがあったり、
組合やらなにやら、いろいろ大変そうだな〜と思うけれど、
それができているのは、やはり、受け継いできたことを
それぞれが誇りに思っているからなんだと感じました。

私はずっといろいろな土地で暮らしてきて、
どこかへ流れていくのがまた自分の運命だと思ってしまうところがあるので、

その団結力も、繰り返すということも、本当にすごいなと思います。

戦争の時代に空襲を受けて、だいぶ縮小されてしまったときく
西陣ですが、
今新しい道もどんどん開拓しているように感じます。
西陣織でのいろいろな小物などなど、
着物や帯だけではないところでも、そのよさを生かせることは、
私はとてもステキなことだと思います。

西陣織会館へも、今度いってみようと思っています。

京都は奥が深いです。
たくさんたくさん分業されていて、
ひとつひとつ調べてみたら、
きっとたくさん人のいい話しが聴けそうです。

さ、また楽しみに、お勉強をすすめましょう。


※西陣の由来について

西陣は1200有余年の歴史をもつ織物の街。
宮廷の織物つくりから発展しました。
平安時代も半ばを過ぎ、官営の織物工房も衰えてくると、
職人達は宮廷の管理下を離れた自由な織物作りを開始。
また宋から伝えられた綾織の技を研究して、独自の唐綾を開発。
神社や寺院の装飾にふさわしい重厚な織物として重宝されました。
1467年に起こった応仁の乱が終わると、各地に離散していた織物職人達も
京都に戻り、戦乱の際に西軍だった陣地後、「西陣」で織物作りを再開していったというわけです。戦乱以前から織物の街として栄えていた京都北西部の一帯が
西陣と呼ばれる所以です。


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2005年12月10日 10:34

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