安土・桃山時代
織り、刺繍、擢り箔(すりはく)、絞りなど、高度な技術の小袖がこの時代に誕生。
約百年の戦国時代のあと、安土・桃山時代に入ります。
この時代には、織田信長、豊臣秀吉といったスケールの大きな武将が出て、
小袖や打ち掛け等の模様も、時代を反映してか、華麗で、ダイナミックなものへと、
発展していきます。
この時代の打ち掛けや小袖は、岡山美術館、京都の高台寺などに保存されて
いますが、その大きな特色としては、身幅が広く(36〜37センチ)、そで幅が
極端に狭く(20センチほど)、そで口の小さいこと、また立てづま(=えりの下から
つま先までの長さ。「つま下」、「衿下(えりした)」ともいう。)が短いことも、
今の着物とだいぶ違うところでしょう。
技術的には、高度な織りや刺繍、すり箔、絞り(辻ヶ花)など、すべてのものが
出揃った感じです。
作者不詳とされる、有名な松浦屏風(大和文華館蔵)をみますと、遊女たちが
身につけている小袖や打ち掛けの華やかさが想像できます。
暗い戦国の世から解き放たれ、人々の気風も希望にあふれて、美を求めた
のでしょう。
桃山時代の建築物やインテリアも、金、銀をふんだんに使って、華麗そのもの
という感じです。
西陣も、豊臣秀吉がバックアップして、さらに技術的にもむずかしい注文が
出され、織工たちもこれに応えて、絢爛たる最盛期を迎えたのでした。
< 参考引用文献〜京の着付けと帯結び〜 >
2005年12月23日 23:36
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: