そして平成

1989年1月7日、昭和天皇がお亡くなりになり、年号は平成に改まりました。
この時代に入って、
若い女性達に、浴衣と、袴が、急速に広まっていきます。

浴衣に関していえば、従来の湯上りや、部屋着の感覚から、おしゃれ着、遊び着
の要素が強い、新しい流れが大きくなってきています。

平成も初めの頃は、レトロ感覚の黒地、グレー地のもの、そして、デザイナーズ
ブランドの赤、黄、緑などの強烈な色彩のものが好まれましたが、
平成7〜8年ころから、色や模様も落ち着いてきました。
ピンク地、ブルー地、クリーム地に、爽やかな朝顔、チューリップ、蝶、トンボなど
のカジュアルな模様や、帯も反幅帯や兵児帯など、
前で結んで後ろへまわす方法の帯結びだと簡単なので、自分で着付けるヤング
も増えてきました。
履物は、下駄とともに、サンダル風、ゴム草履なども出てきています。

また、卒業式に少しずつ着用されていた袴は、1995年頃から急速に増えてきて、
卒業式だけでなく、成人式にも着用されています。
袴には、小紋か無地のきものをあわせます。
半幅帯は締めなくてもかまいませんし、履物も、草履ではなく、ブーツを履く人も
増えてきました。

ここ数年では、アンティーク着物などのブームもあり、
大正時代のテイストはマッチするようですね。

婚礼の衣装にも変化が出てきています。
打掛からウエディングドレスへ。
それは、ホテルが教会をつくったり、教会式へのあこがれや、海外での挙式、
また、人前式という感じのパーティー感覚での結婚式も増えていることもある
のでしょう。
高島田が似合わない、水化粧がいやなどはあるにしても、和装出の花嫁姿には
憧れる・・・そんな乙女心を受けて登場したのが、新感覚の打掛です。
これは、西陣織の「舞カレン」と名づけられた打掛で、着脱も簡単、メイクも
ナチュラルメイクで、ヘアも洋髪ということで、人気です。
最近では、和装の花嫁が和テイストのブーケを持つスタイルも注目されています。
花嫁の個性を引き立て、和装にあった粋な演出が楽しめるのです。

キモノの形も少しづつ変化し、現在定着しているキモノの他にも、
上下を分割したものや、ニューキモノといったものも作られています。
それらもまた、新しいキモノとして受け入れられ、これまでとは異なった
1つの方向を作り出すきっかけといえるのかもしれません。

今また、見直されてきている着物。
たくさんの人がもっともっと気軽に着物に親しめる時代になるといいな〜と、
私も感じていますが、そのためには着物自体、少しずつ変化していく部分も
あるのでしょう。

けれども、日本の長い歴史につちかわれてきた美しい着物は、一時の流行に
左右されることなく今後も、日本の伝統美として輝きつづけることでしょう。

2005年12月23日 23:40

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